第16章 *写真*と*同僚*
屋上。
俺と風見以外に人は見当たらない。
「そ、その。風見?」
「....降谷さん。」
「は、はい。」
「写真の彼女、とてもお若く見えましたが」
「.... 結城 くのえさん。17歳。職業は高校生です。」
「降谷さん!!貴方って人は!」
「ち、違うんだ!落ち着いて、手錠をしまえ!!!!お前が思ってるような関係じゃない!真剣交際だ!」
「......というか、 結城 くのえって以前降谷さんに言われて調べたような。しょ、職務乱用!?」
「そんなわけないだろう!俺の話を聞け!!」
風見に話した。
出会いから今に至るまで。 くのえさんのこと、 くのえさんと知佳くんのこと。
「....という訳だ。真剣交際だし、まだ手も出していないし、お前が心配するようなこともない!」
「....そうですか。上司に手錠をかけるなんてシャレになりませんからね。安心しました。.......それにしても 結城さんのような女性がタイプというのに驚きました。」
「タイプというか...彼女といると俺はここにいていいんだ。って彼女と一緒なら幸せになれるって感じる。 」
「...愛されてますね。今度、俺にも会わせてください。」
「 くのえさんが優しく接するからって勘違いしたらへし折るからな。」
「へし折っ...。」
ブーッブーッ
再び俺のスマホかま震える。
くのえさんから先ほどのメッセージの返信が来たようだ。
「どうぞ。俺は飲み物買ってくるんで。」
「あぁ、すまない。」
メッセージを開く。
【裾は直しましたよ。というか安室さんに見せるために捲ったので、さすがにアレで体育は受けませんよ!
....私の太腿はいつでも空いてるので、時間ができたら癒されに来てくださいね。
コレは少し前に友達に撮ってもらった写真ですけど。
添付ファイル1 】
ファイルを開くと犬と戯れている くのえさんの写真だった。
「...........風見!!」