第1章 1.はじまりの章
私は白亜真白。
年齢は20代前半。
仕事はごく平凡なOLで、恋人は別れたばかり。
実の所、他の好きな人が出来たって理由で振られた。
しかも、一ヶ月の間に3人も付き合って全員同じ理由で別れてる。
「アー、もうサイテー!!」
親友のおそ松に、毎回気晴らしに付き合ってもらい、次へ進めるけど、もうそろそろ限界かも。
今日は、恋人と付き合ってた期間が短くて…、傷も深い。
いつもなら、おそ松に家まで送ってもらうけど、今日は一人になりたくてチビ太のおでん屋から家まで一人で歩いてきた。
アイツ、優しくて面倒見がいいから、無理して見送ろうとしたけど、私が駄々こねて一人で帰ってきた。
ま、そんなに足元はフラフラしてないし、今日はそんなに飲んでない。
だからこそ、コンビニで酒を買おうと夜道を歩いてる途中。
前から車が走ってくるから、立ち止まり体を塀にくっつけた。
その瞬間、車の前を白い生き物が走り…。