第15章 Only love
凍えそうな冬も終わって季節は春。
案の定、また上層部が動いたらしく判決は執行猶予つき監察処分。
それと共に、怪我の方も完治して警察病院からそのまま出所という事になった。
滝『これに懲りてもう二度と、同じ事を繰り返すなよ……』
そんな意味ない事を言っても無駄な事は分かっているが形式的に滝沢が通告する。
今『あ~~っ………。 清々しいね~やっぱりシャバの空気はいいね~
なんつってな。 ただの入院生活だけどな。』
『こんにちは~。 あなたが今井翼くん?
私こういうものです。 是非ウチであなたのこと、あなたの親の事、特集させていただきたいんですよねぇ? あっ………と申し遅れました私、ジャーナリストの丸山。と申します~』
なんともヘラっとした様子の男が今井に突然に近いてきて
そう言うと名刺を胸に押し付ける。