第9章 I'll be there
そんなことしてくれなくてもいいというのも聞かずに新しい服を買ってきてくれて、それに着替えると櫻井の家を後にした。
松『これから伺います。』
そう言って電話を切ると、小泉の隠れ家の様になっている診療所へと向かった。
しばらくしたところでまた後からクラクションを鳴らされて振り返ると小栗がいた。
旬『潤っ。 乗れよ。 ムロのとこ行くんだろ?』
松『ああ、旬どうした?泉に聞いたのか?』
旬『聞いたっつーか、頼まれたんだよ。』
赤いポルシェのドアが開いて滑り込むように乗り込むと、小栗に頭をクシャクシャにされる。
松『そうか……。 だよな。』
旬『それより、どうなってるんだ? アイツが……今井が関わってるんだろ?』
松『ああ……。 今は、まだ意識が戻らず警察病院に
いるらしい。
今なら……そのままアイツの息の根止めて………』