第1章 Are You lady?
本来は、同じ相手と取引を行うなんて事はタブーとされている。
でも、この斎藤……もとい某(ナニガシ)さん との取引はこれで三度目だ。
松『いや。 ……さすがに(名前は)まずったか。』
室『え…! まずったってなんですか。 坊っちゃん困りますぜ。』
松『何でもねぇよ。 取引は万全だ。
ツヨシ、今日は景気づけに肉でも食って行こうぜ。
』
室『あい。 それじゃおやっさんに連絡を。』
そう言って、ムロが親父に連絡するのを見ながら少し窓を開けると煙草に火をつけた。
近藤組、跡継ぎ3代目若頭松本潤。
そして一緒にいるのは運転手兼舎弟のムロツヨシ。
室『大丈夫です。 じゃあ、いつものところでいいですかい?』
松『ふ~~~。 ああ。行こう』
窓の外に向けてタバコの煙を吐き出しそう言うと、知り合いの働いているステーキハウスに向かう。