第24章 愛の男
相葉編
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城『雅紀……。 アイツは追いやってやったからな。 まぁでもまだ警戒はしてろよ? 』
雅『ありがとう。先生。 俺は大丈夫だから心配しないで。』
城『そうか。 わかった。
……雅紀は何で油絵の勉強をしようと?』
山の中にあるウッドハウスでやっている絵の教室。
モデルとしてバイトしつつ自分でも絵を習いはじめていた。
ほどなくして、変な男に好かれてしまい迫られ何度か危険な目に会いそうになって、先生と先生の息子がなんとかもう近づかないようにと法的処置もしてくれた。
コテージに出るとベンチに座って先生と二人話をする。本当のおじいちゃんのような安心感と普段は言えない悩み相談もできる唯一の場所だったんだ。
雅『う~ん……。まずはやっぱりお父さんの為かな。
絵とか凄い好きでさ。 小さい頃から忙しい中でも休みの日は美術館とか連れてってくれてさ……。
でもまぁその頃は全然興味なかったんだけどね…』