第22章 真実はいつも…
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記者になってまだ半年の頃だった。
編集『おい、丸。 この記事やっぱりこのまま出す事になったから、残りの仕上げお前に任す。 ……できるか?』
丸『もちろんですっ!できま……
え…… 俳優大杉漣さんの息子の……』
編『何かあるのか? 無理なら別のヤツに…』
丸『いえ。大丈夫です。さっそく、彼の友人の二人に会ってきますっ』
そう言うと、出来てる分までの原稿を胸に抱きしめるようにして編集部を後にした。
事件からまだまもない夏の始まり。
丸『悪いね。 ジュースくらいしか奢ってやれなく……』
二『じゃあ、すいません~、かき氷 俺はメロン 智は?
あ、イチゴで』
智『ごちそうさまです。丸。』
丸『あ、こら言ってるそばから………っって仕方ないな
ってか丸って……』
二人を睨むように言うと ふんにゃりとした可愛い笑顔を向けられ奢ることになってしまう。