第18章 幼なじみな奴ら
ここは、岐阜県の山合にある児童福祉施設。
ボクたちは両親の顔も何も覚えていない。だけど、その事で寂しく思った事なんてなかった。
父親代わりの小日向園長先生。それに兄弟もいるからなんにも寂しくなんてないんだ。
園長『は~~い。みんな集まってください~~。
今日からお友達になる長瀬智也くん。 3才だから潤くん、旬くんと同じ年だね。
じゃあ智也くんごあいさつ言えるかな?』
智也『ぁ…… ぅ…………』
旬『ボクは、おぐりしゅん。 しゅんってよんでいいぞっ。』
潤『ボクはまちゅもとじゅん。 よろしくね。』
旬『お~いみんな~、きょうから、ともやをよろしくな。なかよくしてやってくれよな。』
潤『してやってくれよなっ。』
そう言って、何も言えないでいる智也の手を両方から取ると、声をあげるとようやく智也にも笑顔がもれた。