第2章 【松】おそちょろ生態観察日記
「デート……?」
チョロ松がかたかた震えながら云う。
指先まで真っ赤だ。
初心で可愛い。
「デート」
復唱すると、チョロ松はびくっと震えた。
「行かない?」
問うとチョロ松はふぅ、と息をついて唇を舐めた。
ああああ、何これエロい。
「い、行く」
行ってくれるらしい。
脈アリ、って……思っちゃうよにーちゃんは。
良いの?
にゃーちゃんが○コ生に出るのに良いの?
「んじゃ、行こうチョロ松」
どうせ他の兄弟達も出払ってる。
俺達も出かけよう。
デートに。
で、もそもそ二人で外套やらを着て外に出た。
もう誰もいないから玄関は施錠する。