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【おそ松さん】もう一人の俺

第2章 楽しい日々?


黒おそ松と入れ替わって数日が経った。黒弟達とも馴染んできたけど、やっぱり何か落ち着けない。だんだん俺の弟達が恋しくなってきた。弟の影とはいえ、性格が一緒というわけではないらしい。

俺んとこのカラ松はイッタイのに、こっちのカラ松は全然イタくない。チョロ松は自意識高くないし、一松は闇人間じゃないし、十四松は普通の人間だし、トド松は全然あざとくない。
おそ(なんか調子狂うんだよなぁ…)
もうそろそろ、戻ろうかな。そう思い、俺は黒おそ松の所に向かった。


黒おそ「戻りたい?」
おそ「あれからしばらく経ったし、もうそろそろいいかなぁって思ってさ!」
黒おそ松が出掛けた帰り、俺はへらっと笑ってそう言う。でも黒おそ松は俺をじっと見ているだけだった。
おそ「俺の弟達となんか違って、本当の弟達が恋しくなっちゃって。だから…」


黒おそ「自分から投げ出したクセに?」


おそ「…え?」
黒おそ松は俺をじっと見つめ、ヒヒッと笑った。いつもと違う笑い方に少し恐怖を覚える。
黒おそ「気まずいを理由に長男チェンジしてからまだ数日しか経ってないのにもう戻るんだ?そう簡単に戻れると思う?」
すると黒おそ松がズイッと近付いた。その冷たい視線に軽くのけぞる。
黒おそ「もうこのまま“長男”続けようか」

おそ「なっ、なんで…」
黒おそ「お前みたいに簡単に長男投げ出す奴に長男任せられないよ。俺の弟達はしっかりしてるからお前が長男でも大丈夫だろうけど」
黒おそ松は今度はニコリと笑って俺を見る。
戻れない?このまま入れ替わったまま?俺のせいで?
黒おそ「”長男“に戻れるかは、弟達しだいだよ」

黒おそ松は家の方へと歩き出す。俺は黒おそ松についていくしかなかった。
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