第6章 思い出の場所2
「でも、私が病気にかかってからは、もう会えてないですけど。」
そう。でもあの一ヶ月後に私は今かかっている病気が発覚したのだ。
「あの、駆さん。」
「はい!なんですか?」
「貴方は新君と葵君の居場所を知っているのですか?もし、知っていたら教えてください!!お願いします。……守らなければならない約束を思い出しました。」
先程思い出したのだ。二人と最後に会った日に約束した事を。
「わかりました。恋は普通に出てきましたけど、新さんと葵さんは出てくるかわかりませんから!」
「はい…!宜しくお願いします!」
その後駆君は一つ咳払いをしてから、先程の分厚い本を馬車から持ってきた。
「では!いきますよ!」