第19章 とある街のbarで
私の近所に住むおじいさんの為に、代わりに掃除や買い物をしたり、ご飯を作りに行くのが私の仕事。
今日も何時もどおり、おじいさんのご飯を作りに、家を訪れ、慣れた廊下を歩いて、居間に行く。
そこで、私が見たものは………
むせかえるような血の香りと暖かくて真っ赤な液体。
肉の塊。細かく切り刻まれた、血にまみれた肉の破片。
私は一瞬、目の前の光景に目を疑った。
息をするのを忘れたように、そこに呆然と突っ立っていた。
脳が理解をするのを拒み、家に逃げるように帰った私は、泣きながら海軍に通報した。