第19章 とある街のbarで
今日はこの街に、あの有名な赤髪海賊団が上陸したらしい。
その話題は、瞬く間に街中に広がった。
昔、海賊により、街が滅びかけたというのは、私が生まれる少し前の話。
だから、私は生まれてから、この街の人がどんなに海賊を嫌ってきたかを知っている。
だから現に、今も街の大抵の人は、警戒し、怯え、海賊への嫌悪を顔に浮かべていた。
赤髪は、四皇として有名だから、なおさらその名前に怯える人は多い。
さてさて、私はこの街で1人暮らしをしている…フリーターだ。
特定の職に着くより、周りの高齢者が多すぎて、フリーターをしている方がいい。
若い人が殆ど居ないため、現在独り身。
そんな私は、今日、今まで一番最悪の事態に遭遇した。