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【HQ】君に好きだと言えたなら

第9章 天童覚の性指導(牛島若利×白布姉)


「ねえ、若利君、彼女ってどんな人!?同じ大学?」
「いや、違う。」
「何処で出会ったの?」
「大会で。」
「告白はどっちから?」
「俺からだが。」
「え!?若利君から!?」


 彼女が出来たってだけで充分面白かったのに、告白は彼女からではなく、若利君からときた。若利君にも誰かを好きになるって感情がちゃんとあったんだネ~。ちょっぴり安心。


「で、若利君。彼女とは何処までいったの?」
「特に何処かに出掛けたりはしてないが。」
「いや、そうじゃなくって、何処まで進んだのかって事だヨ。」


 それを聞いて若利君は首を傾げた。その反応から察するに、若利君と彼女の仲は進展してないと見た。そもそも若利君の中に三大欲求の一つである性欲が存在するのだろうか。エロ本やAVを見てる若利君なんて想像出来ない。でも、だからこそ面白い。


「ここは親友の俺が彼女との仲を進展させれるように一肌脱いであげるヨ~。」
「暑いのか?温度下げるか?」
「いや、クーラーの温度は大丈夫。」


 そう言って少し出掛けてくると言って携帯で検索したアダルトショップへと立ち寄った。若利君を連れてきても良かったんだけど、純粋な若利君には刺激が強すぎるだろうからネ~。俺って優しい。カゴの中に適当に使えそうな物を詰め込みレジへ向かい支払いを済ませ、再び若利君の家へと戻った。


「はい、これ。彼女と仲良く使ってネ。」


 そう言って先程購入したアダルトグッズを渡し、それを袋から取り出し、なんだこれはと予想通りの反応を示す若利君。


「彼女との仲を進展させる魔法の道具だよ。詳しい事は彼女に聞いてネ。」


 そこでその話は終了。そして夕方、新幹線の時間の関係もあって、早めに若利君の家を出た。それが数週間前の話。


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