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【HQ】君に好きだと言えたなら

第7章 純粋無垢★(牛島若利×白布姉)


 サラッと自分の容姿が優れていると言ってのけた東雲さん。確かに東雲さんの容姿は女の私でも惹かれるものがある。そんな彼女に押し倒されでもしたら私だってムラッとしちゃう。だが、それは東雲さんがやったならばの話。それを私がやった所で、どうした?と聞かれて終了。その先に進める気がしない。


「ああいうタイプは待ってたってダメよ。押して押して押し倒さないと!そんで食う!」


 社内一の美人で超絶肉食系な東雲さん。そんな彼女のアドバイスはどうも実践出来る気がしない。そう思ったのが月曜日の事。そして金曜日、仕事終わりに東雲さんから牛島君といい雰囲気になれる秘策があると言って渡された一枚のDVD。可愛らしいラベルが貼られ、何のDVDかはわからなかったけど、いい雰囲気になれるって言ってたし恋愛ものの映画かなんかだろう。それを牛島君と見て雰囲気を作るところから始めろという事なのだろう。先日はとんでもアドバイスをくれたのに、急に私目線に合わせてくれた東雲さんに感謝の気持ちを述べ、そのまま帰宅した。
 そしていつも通り我が家で牛島君と共に夕食を済ませた。


「ねえ、牛島君。友達からDVD借りたんだけど、見ない?」
「嗚呼。」


 そう言ってDVDをデッキに入れたが、再生出来なかった。不思議に思いそれを取り出し、よく見てみるとそれはDVDではなく、Blu-rayだった。我が家のデッキはBlu-ray不対応。その為に再生出来なかったのだ。


「どうした?見ないのか?」
「いや、これBlu-rayだったみたいで、ウチBlu-ray見れないんだよね。」
「それなら俺の部屋で見るか。」


 Blu-rayを見るために牛島君の部屋へ移動した。牛島君が家に来るのはしょっちゅうだが、私が牛島君の部屋に行くのはあの日以来。なんだか少しドキドキした。

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