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神隠れの少女【NARUTO】

第9章 アカデミーの日常


寝る時間になり、サスケはルナを探していた。

「ねぇねー!どこー?」

「サスケ!こっちだよ!」

「あ、いた!」

「さ、寝よ寝よ。」

サスケはまだ小さいので、一緒に一つの布団で寝ることにした。


「ねえ、ねぇね、アカデミー、ってどんなところ?」

「んー、なんかね、椅子に座って話聞くところ。後は、手裏剣投げたり、術習ったり。」

「へー、僕も早く行きたいなあ!」

「うーん、サスケが行くのはね、多分、四年くらい後じゃないかなあ。」

ルナは苦笑いして言った。




ルナはうちは一族虐殺事件のことを思い出して、胸が痛くなった。

クーデターを止めるのは、かなり難しい。

(私はどうするべきなのだろうか………)

ルナはうちはに来た時からずっと考えていた。




「ええー、そうなんだー。」

「楽しみにしててね!」

サスケに、入学してすぐにうちはが滅びるなんて言えなくて、ルナは無理矢理笑顔を作った。

残酷な運命に落ちていくサスケが可哀想になって、サスケをギュッと抱き締めた。




「…………イタチ兄さんは絶対、死なせない。」

ルナは寝てしまったサスケの寝顔を見つめながら呟いた。

かねてから考えていたことだったが、ルナにイタチを死なせる気は毛頭無かった。

復讐のために生きるなんて悲しすぎるし、終わった後でサスケは絶対悔やむことになる。

それに、イタチが死んでしまったら、ルナはまた、大切な人を失ってしまう。

そう、これはエゴだ。

(ごめん、イタチ兄さん。)

ルナは心の中で、イタチの意向に背く決意をしたことを謝罪した。

(私は私の正義を貫く!)




ルナの信念は固かった。
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