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神隠れの少女【NARUTO】

第9章 アカデミーの日常


そういえば、とフガクは突然切り出した。

「ルナ、イタチ、この後、私の部屋に来なさい。」

「……はい。」

「わかりました。」



夕食の後、ルナとイタチは二人でフガクの部屋に向かった。

何だろうと思っていると、フガクの方から切り出した。


「……二人とも、アカデミーはどうだ?」

「特に問題ありません。」

「……俺も。」

二人してぼっちだなんてことは、フガクには内緒だ。


「そうか……いや、ルナは本当はまだ二歳なもんで、心配になっただけなんだが………

………いや、授業のことじゃなくてだ。二人の評判は耳に入っているぞ。

うちはの天才とうちはの天使、ってな。

だから心配してるのは、その……ルナがいじめられたりしてはいないか、と。」

「いじめられては、いませんよ。」

ルナは無視されているとは言えず、それだけ言った。

部分否定が引っかかったのか、フガクが突っ込んでくる。

「じゃあ、何か他に、あるのか?」

「えぇーと、な……」

ない、と言いかけたところで、イタチに遮られてしまった。

「父さん、実は……」

イタチは入学初期にルナが遭ったトラブルと今の状況について、洗いざらい喋ってしまった。

忍者クラスの子に捕まったことを話した時には、フガクは顔をしかめて唸っていた。

話が終わると、元の穏やかな顔に戻って言った。


「………そうか。気づいてやれなくて悪かったな。ルナはまだ二歳だもんなあ………

……でも、こうなったからには、できることは一つだ。

……イタチ、ルナを卒業まで守りなさい。」

「勿論です、父さん。」

「まあ、幸か不幸か、ルナの実力なら、イタチと同時に卒業できるだろう。

それまで、頑張りなさい。」

「はい。」

「はい!」

ルナは元気に返事した。


そして、時間取らせて悪かったな、と言って、フガクはルナとイタチを解放した。
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