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時雨模様【文豪ストレイドッグス】

第2章 月下獣


「おー 国木田君 ご苦労様。
それに舞桜も、国木田君に呼ばれたんだろう?ご苦労様。」



いや、お前のせいだよ。と言ってやりたいのは山々だが、それが彼の本心なのだから仕方がない。悪気など微塵もなくその言葉を放っているのだから。



「苦労は凡てお前の所為だ この自殺マニア!
お前はどれだけ俺の計画を乱せば……」

「そうだ君 よいことを思い付いた。彼は私の同僚なのだ。彼に奢ってもらおう。」

「聞けよ!」



まあ、このような会話も全て悪気が無いのかと問われれば頷くことは出来ないのだが……ただ、いつも通りの光景ではある。



「君 名前は?」

「中島……敦ですけど。」



中島敦か。確かに彼は嘘をついていない。彼の感情は疑問だらけだ。何故そんなことがわかるのかって?君の感情も疑問ばかりだね。教えてあげよう。それは私が異能力者だからだ。私の異能力「時雨模様」は他社の目を見るだけで感情や考えていることなどが全て頭の中に入ってくる能力だ。大雑把に言うなれば「心を読む」能力である。



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