• テキストサイズ

T.A.B.O.O 嵐 短編小説

第7章 O×S③








バァァンっ!




勢いよく扉があいた気がした。もう辛くて意識が朦朧としていた。





「翔くん!」




あぁ、幻聴? ふふ。俺も重症だなぁ。



こんなときに智くんの声が聞こえるなんて。




そう思っていたら。




ス「ぐはぁっ!!」



スタッフの呻き声が聞こえて、蕾から抜ける感覚があった。




身体には力が入らないけれど、顔だけ少しあげてみるとそこには望んでいた相手が。





翔「えっ?さとし、くん…」




いつもの智くんとは違う怖い顔をした、智くんがスタッフを一発なぐったみたい。




そして、俺にブランケットをかけて、あらかじめ連れてきていた警備員を呼んで、スタッフを連れていくよう指示した。






そして、智くんがこっちに来ようとしている。



見られたくなかった。こんな姿。




汚れたおれの体。腕はまだ縛られていて動かせないし、体に力がはいらないけど、暴れた。




翔「やだっ!来ないで!みないで!どうして…?そんな顔でみないで!同情かなんか?」



大声でそう言うと、智くんは優しい顔で俺を抱き締めた。


抱き締めてくれたのはすごく嬉しいけど、さっきの恐怖や、自分が汚れたことが離れず、体が震えて智くんを拒んだ。



翔「やだっ!やめてっ…触んないでよ!俺…きたない…けがれてる…」



それでもなお、智くんは俺を抱き締めてくる。強く、優しく。


智「翔くんが呼んだろ?聞こえたよ。智くんって、助けてって。 翔くん、おいらだよ?メンバーもみんないるよ?よく見て。きたないだなんて思わない。」


そう言いながら腕の拘束をほどいてくれて、身体を離して顔をあげてくれた。



翔「みんな…」
/ 53ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp