第5章 A × S
そこからは何も覚えていない 。
気付けばここにいた。
雅紀に話そう 。そう思った 。
雅紀が戻ってきて、みんなにも挨拶をして 、医務室には俺と雅紀のふたりきり。
「まさき 。俺ね 、怖かったんだ 。最近ありがたいことに忙しくしてもらってたじゃない?なんか…疲れが溜まってたみたいで…この前メンバーの悪い話が聞こえちゃってさ…不安っていうか…」
A 「そっか…翔ちゃん 、頑張ったね 。」
そう言って 、抱きしめてくれた 。
安心して 、涙が溢れた 。
久しぶりに声を上げて泣いた 。
それから俺は 、まさきの腕の中で 泣き疲れて 、寝てしまった 。