第5章 A × S
まさき …
俺 怖かったんだ 。
「嵐のリーダーは櫻井だよなぁ、大野はなにができるんだ」
「相葉くんは頭が悪いからまじめな役は無理だろう」
「二宮は最近評判悪いらしいぞ」
「松本は無理なことを言ってくるから参るよ」
「ジャニーズでキャスターって、実力じゃなくて金で上がってるよな」
そんなスタッフの話が聞こえてきた 。
怖くなった 。足がすくんで動けなかった。
俺のキャスターの事は 最初のころなんてしょっちゅう言われてたから平気だった 。
メンバーの事を言われてるのも流せていたのに
いつもより疲れていたせいか、涙が溢れて止まらなかった 。
誰にも言えず 、収録をグダグダにしてしまってはいけないと、いつもより気を張った 。