第1章 楽しまなければ損損♪
月海「雪玉を作って投げて当てるんだよ。そうやって敵を倒すの。」
月海「雪合戦は子供から大人まで出来る遊びだけど、本格的にやるならちょっと面白いよ。」
そう言ってニヤリと笑う月海。
それを見て薬研もニヤリとつられて笑う。
薬研「おーおー。いい顔だなー、大将。」
月海が説明したのは、隠れる雪壁も作る本格的なスポーツとしての雪合戦だ。
隊長を決めた二つの部隊で別れ、本拠地の旗を取り合うもの。
しかも雪玉を作る係やら攻め入る係やら、本拠地を守る係など役割分担に戦術を使う。
最初はさほど乗り気じゃなかった面々だったが、聞いているうちに気が変わる。
月海「どう?下準備も必要だけど…やりたい人この指止まれ!!」
ぴーんと腕を伸ばし、人差し指を突き出した。
わらわらと群がって来て、月海は揉まれる。
小狐「ん?何をしておるか分からんが、ほい。」
朝食の後一旦部屋に戻っていた小狐丸が、丁度戻って来て最後にむぎゅっと加わった。
月海「お、重い(汗)」
潰れ掛けてる月海を一期と光忠が引っ張り出しながら苦笑いしている。
月海「普通に、その場で挙手してもらえば良かったわ(汗)」
雪合戦前から少々くたびれる主である。