第3章 いざ出陣!
月海「やーげーんー!!」
さっき居なくなった理由が分かった。
いたずらの準備で、怪しい薬を調合してたに違いない。
月海は五虎退と秋田にここに居てと告げ、一期に続いて走って現場に直行した。
かまくらが見えると、東軍の刀剣男士達が薬研に雪玉を投げながら西軍側に来るのが見えた。
もはやルール無視で雪玉に当たって耳が生えている状態で、雪玉をせっせと作って交戦している清光と大和守は楽しそうなのでそっとしておこう。
乱と小夜が鳴狐とこちらに走って来た。
3人ともヒョウっぽいやら虎っぽいやらキリンっぽいやらの耳が生えていた。
月海「…ちょっと可愛いかも。」
お付の狐「主様!そんな事を言っている場合ではありませんよ!!」
乱「最前線は乱まくってるよ?」
小夜「あの…、これは何の耳なのでしょう?」
月海「……(汗)」
3人に西軍の本陣に行くように話して、更に雪玉が飛び交う所まで近づいた。
光忠と小狐丸と骨喰はまだ耳は生えてなかった。
一期がその横で自分に生えた狼の耳を触りながら青ざめていた。
月海「一期…大丈夫、可愛いよ。」
肩をポンポンしながら労る月海。
光忠「来ちゃダメだよ。意外と雪玉を作るのが早くて、数が多いから当たりそうなんだ。」
光忠は小狐丸が投げている間に雪玉を何個か作りながら、近づいてきた月海に話しかけた。