第3章 いざ出陣!
鯰尾「主様そこに居て!様子を見て来ます。」
そう言うと鯰尾は愛染と連れ立って前の方へとかけて行った。
騒ぎは段々こちらに近付いてくる様だ。
月海「こ、後退する?」
嫌な予感しかしない事態にそんな事を口走ると、後から一期が現れた。
一期「主様、見学してる方達が笑っているようですが?」
月海「え?」
驚いて見ると、さっき立ち上がって様子を伺っていた見学組が確かに笑っている。
倶利伽羅まで苦笑いを浮かべているではないか。
これはいよいよ持って可笑しい!そう確信した時、和泉守と鯰尾がダッシュで戻ってくるのが見えた。
和泉守「た!大変だ!!」
そう言って目の前まで来た和泉守の頭にぴょこんと何かがある。
月海「…ちょっと、それ何?み、み、耳?!」
何と和泉守の頭には茶色の犬のタレ耳がついている。
鯰尾「薬研の仕業です!!」
そう言った鯰尾の頭には、白い兎の耳が生えていた。
月海「んなっ!!うちの軍の短刀粟田はどうなったの?!」
そう、2人とも雪玉係の短刀粟田を連れてない。
鯰尾「皆、兎の耳を生やされました。」
それを聞くと一期が前に走って行った。