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人魚姫ストラテジー【HxH】【裏】

第10章 月潮と少女 裏


と、3日前そんなことを言っていた俺を誰か殴ってくれ。

事の発端は昨日のことだった。
ルルは相変わらず気だるそうに、薬を飲んでいつものように膝の上で読書していた。
いつもよりかは若干ぼーっとしていたせいか、勉強は長時間続かず、すぐにやめさせたが。
ベッドに横たわらせると、いつものようにキスをせがみ、いつものように吐息を詰めて俺のキスに答える。
舌を絡ませると、水音が部屋に響く。
噛みつくように更に奥に進もうとすると、ふっと息が漏れた。
離してやると頬を真っ赤に染め、潤んだ瞳でぼーっと焦点の合わない天井を見つめている。
首に噛みつき、耳の少し後ろ下に所有の証を刻みつけると、一気に色っぽくなったように見えた。
服を脱がし、胸の小さな膨らみの間に顔を埋め、いつものように香りを楽しみながら肌を貪る。
ルルが荒く呼吸するのを感じるだけで、高ぶるのが抑えられなくなってきた。
その前の夜は、生理痛が辛いのか、ルルがすぐ寝たのもあり、いつも以上に高揚しているのはすぐ自分でわかった。
白い胸元とまっさらな腹に赤い花を咲かせていくと、ひくひくと蠢く下腹あたりまで下りる。
そこで、動きを止めた。
くらくらと香りに煽られた頭を冷静に戻そうとし、ひとまずベッドに腰掛けた。
ルルは登りつめようとしたその途中で止められたことに驚いたのか、俺にどうしたのか尋ねた。
「終わったら、な。」
小さな彼女は、何が?とも尋ねず、こくんと頷くと、またベッドに横たわった。
見境なく彼女を獣のように貪る自分が幼いようで情けない。
もっと余裕あるはずだったのに。
いつも気付けば虜になっている。
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