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恋のはなし。

第3章 私たちの秘密






俺の名前は結城清玲。





転校先の人には秘密にしているが、
実は、俺の家はある大手製薬会社である。


ひい爺ちゃんからの会社で
バカでかい会社だ。


俺はあまり会社に興味はないが、
今日はどうしても俺も参加しなくてならない
パーティーとやらがあるらしい。

まあ、パーティーは可愛い女の子が
いっぱいいるからいいけど、

その分、オッサンも多い。


何やら媚びてくるのが嫌で、
今まであまり参加していなかった。


でも、親父によると、
この町の総合病院の娘がとっても可愛いらしい。
だから、来い。
と、言われた。


まあ、行きますとも。














「坊ちゃん。今夜の予定は、
 18時から〇〇総合病院主催の40周年創立記念パーティー。 が始まります。
 旦那様は、開会式からご参加予定です。
 19時頃、奏明(ソウメイ)様、凜華(リンカ)様がお見えになります。
 奥様は、お仕事が終わり次第、向かうとのことです。」



この、迎えに来た銀縁メガネの男は早川という男。
俺の世話係。
俺が小学生の頃からの付き合いで
俺のことを俺以上に知っているといっても、
たぶん過言ではない・・・





『へえ、兄さんと姉さんも来るのか・・・』



「はい。今日は結城家勢ぞろいになるかもしれませんね」

『はは、うちが全員揃ったらうるさくなりそうだな(笑)』





~~~~~~~~~~~~~~~~~























17:30






何度も鏡を覗き込む。



『うーん、イケメン☆』



いやー、パーティーでは、
こういうカッコいい服着れるからいいよね。

どんな服でも着こなしちゃう俺、すごくね?



本当は、学校の可愛い子ちゃんたちにも
見せてあげたいけど、
俺の家のこと知ったら、きっと金持ちっていう目で見る。
俺のイケメンさに惹かれるのであれば、別にいいけど、
お金持ってるのは、俺じゃなくて親父だしな~・・・



だから、わざわざ俺を知らない県立の学校に転校し、
学校では内緒にしておこうと決めた。










「坊ちゃん、ご準備出来ましたか?
 そろそろお時間です。」






『あぁ、分かった。行こう。』




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