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大野くんの秘密ごと…

第8章 こたえたい…







「…ダメです。」




櫻井「4人とも大切だけど

でも取られたくない!」



「誰も取りません。」



櫻井「ちゃんは


俺のこと好きじゃない?」



「好きじゃないです…。」





櫻井「ほんとに?」




「ウソです。」




櫻井「え!?」


「ウソって言ったのがウソです。」



櫻井「え、どっち?」


「ウソって言ったのがウソですって言うのが

ウソです。」




櫻井「それって好きってことじゃん。」



「わかりません。」



櫻井「早く開けてよ、寒いよ。」






「今日は帰ってください。


私今日はおかしいんです。」



櫻井「好きって言ってよ…。」









私はマンションのオートロックを開け、


玄関の鍵も開けてしまった。



あの時と同じ匂い。


私を包み込む香り…。



「好きです。櫻井さんのことが。」



櫻井「うん。俺もさっきそれを

改めて実感した。焦ったー。」







「みんなには、なんて…?」






櫻井「明日ちゃんと話す。」





「大野さんにも?」






櫻井「もちろん。覚悟できてます。」




「仲悪くなったり…」






櫻井「それはない。



もー、それよりも

いただいてよろしいでしょうか?



我慢の限界でして。」



「えーと、今日はアレの日でして…」





櫻井「あー、マジか!それは俺が悪いです。





じゃ、ちょっとこっち来て?」







「?」





人間の本能がそうさせたのだろうか。



私は自分でもビックリしている。



だって、惹かれてるのは

大野さんだとずっと感じていたから。





でも本能的に櫻井さんを選んだ。





不思議だけど…







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