第8章 こたえたい…
櫻井「…大丈夫?」
「…はい。」
なかなか離してくれない櫻井さん。
顔を上げると…
櫻井「いや、俺今、赤いからっ!
恥ずかしいです。」
そう言いながら顔を覆う。
コートには私の涙の跡が…
「ごめんなさい!
クリーニングして返します!」
櫻井「いやいや、いいよ!笑
あー、それにしても恥ずかしい!」
まだ赤い。私も赤いよね?
櫻井「上がっても…いい?」
はっ!ここ玄関だった!
「失礼しました!!
はい、どうぞ!!」
最近買ったスリッパ。
買っておいて良かったと
今まで思わなかったよー。
櫻井「お邪魔しまーす。」
おとを気遣ってか、
小声で入ってくる櫻井さん。
小さい音でテレビをなんとなしに付けて、
お湯を沸かす。
「お口に合うかわからないですが…!」
ソファに座る櫻井さんにお茶を渡す。
あ、コートの下にスーツ着てたんだ。
櫻井「いただきまーす。ん、美味しい。
お茶の入れ方上手いね!」
「よかった。…ありがとうございます。」
お茶の入れ方褒められたの嬉しい!
櫻井「嬉しそう…笑」
「わかりやすいですか?」
櫻井「うん笑」
「ごめんなさい。笑」
そんなにわかりやすいかな?
櫻井「好きな人出来たらすぐに
バレちゃいそうだね笑」
「好きな人…あー、思い当たる節が
たくさんあります。」
櫻井「でしょうねー笑」