第3章 恋はじめます
「高崎さーん、まっちゃん駅に来てくれるって。車回してもらっていい?」
「まっちゃんのためなら任せて~。なんなら家でまでいくしー!」
「…はいはい。てゆーか、いつからそんなにお熱なの?私知らなかったんだけど。」
「しおりんのマネジメント入る少し前にさ、坂上と一緒にたまたま飲みに行った店にいたの~!運命~!ってなってさ、一目惚れ~!」
高崎さん、私の元バイト先に行ったんだ。
本当に世界は狭いなぁ。
私の家族みたいな高崎さんが、私の親友がすきで。
後部座席に座りながらそんな事をおもった。
「しおりん久しぶり~!高崎さんもありがとう!私、助手席のっていいの?笑」
「久しぶり~。高崎さんと前から遊んだりしてるんだって?言ってよー笑」
「…ごめん。ごめーん。今度は4人で遊ぼー!…あっ、3人で!3人!!」
「変なまっちゃん!笑。うん。遊ぼーね!」
「そろそろ行くよー!まっちゃんどーぞ。」
高崎さん、助手席のドア開けてるし。
私との扱いの差が凄いなー!笑
駅に来てくれたまっちゃんと無事合流して、私の自宅に向かった。
思いきって引っ越したのは、憧れだった池袋が徒歩圏内にある場所のワンルームマンション。
線路沿いにあるから、オートロック付きで相場よりかなり休めで住めるのがありがたい!
日当たりもいいし、15畳のワンルームをみた瞬間即決めした。
「はーい!まっちゃん到着したよ。足元気をつけてね♪」
「しおりんさっさと鍵開けてー!まっちゃんが風邪ひくでしょ!まっちゃん、俺、車駐車してくるねー!」
「今あけるよー!扱いがムカつくー!笑。三番が私の駐車スペースだからね!」
「はいはーい。」
高崎さんが車を駐車してるうちにまっちゃんを先に家に招き入れた。
「はい。どーぞ。」
「うわぁー!ひろーい!可愛い部屋~!」
「ありがとう!笑。コート預かるね!あ、荷物その辺においてね。」
「おぉ!!良い所じゃーん!」
高崎さんも戻ってきて、さっそく近所のスーパーに買い出しに行く事になった!