第1章 プロローグ
運命って信じますか?
前世からの繋がりって信じますか?
おしゃべりで、意地っ張りで強がりで強引で、図々しくて。とんでもないクソガキだと思った。思いたかった。
でもいつも、君はこんなにもあっさり俺の心に棲まうんだ。
目が離せなくて、一緒にいると癒されて。釣り合わないって自分に言い聞かして、何度も自分の心に嘘ついて、何度も傷つけたよな。
素直になれなくて、こんな俺を愛してくれて、ありがとう。
だから、もうあんな後悔はしたくないんだ。
君のいない未来なんて…。
頑固で、頭デッカチで、俺様で。とんでもないクソじじいだと思ってた。
でも、あなたはいつもあっさり私の心に棲まうんだ。
大きな背中を追いかけて、あなたに追いつきたくて。
私をいつも支えてくれたよね。
こんな私を愛してくれてありがとう。
だから、あんな後悔をさせたくなかったの。
あなたを独りぼっちにするなんて…。
だから君に何度も渡すよ…
だからあなたに何度も渡すよ…
赤いアネモネを君に。
紫のアネモネをあなたに。
信じます。
信じてます。
何度手放しても、またその笑顔を取り戻す。そうゆう運命なんだ。
どんなに引き離されても、また恋をするの。そうゆう運命なんだよね。
君の隣は居心地がいい。まるで昔から知ってるみたいだ。
あなたの隣は落ち着くの。まるで昔から知ってるみたい。
結婚しよう……。
あなたの明日になれなくてごめんね。
愛してる……初めて言ったよな。これからは沢山伝えるよ。
愛してる…もっと沢山伝えておけば良かったって、今さら自己嫌悪。
必ずたすけるから。
もっと一緒にいたかった…
俺は、諦めない。運命は変えられるんだ。だから、宿命だって、変えてやる。それが例え禁忌だったとしても。
これが私の宿命なのかな?もし、あの時別の道を選んでたら、運命はかわってたのかな?
俺は――との明日を取り戻しにいきます。
この日記、借りてきます。まってて。必ず二人で戻って来るんで。
また、みんなで笑っている明日のために。
愛する人を、――を救うのはいつでも俺でありたい。
今世でも、来世でも……。