第10章 壊れていく日常
櫻side
部活が始まってもう、1時間たった。
!
菜華さんが英と手を繋いで一緒に体育館に入って行った…
私も行こう。ここから体育館まで約5分。
ガラッ
全員『『!!!!!!』』
英「さくら…!」
やっぱりね。
櫻「なんでさぁ、そこに古川さんがいるの?」
英「えっと…」
櫻「なんで?」
及「なんでって一緒にバレーをするためだよ?」
櫻「その格好で?なんで上だけ下着姿なのさ…」
さっき英がブラ見えてるよって言ってた
及「着替えてるんだよ」
櫻「嘘だよね?さっき英がブラ見えてるよって言ってたよね?見えてるよって言ったのは古川さんが脱いだからでしょ?」
菜「!」
櫻「ねぇ、国見くん。なんでこの前その女とキスしたの?その前も中学の時からなんで私以外の人とキスをしたの?」
英「!!!」
櫻「私のこと嫌い?私はあんたのこと嫌いよ?」
英「…好きだよ」
櫻「幼馴染として。でしょ。」
及「櫻ちゃん、なんで知ってんの?」
なんで?
櫻「見たからに決まってんでしょ?」
英「!そっか。ごめんね。でも俺は俺の彼女は櫻しかいないから!」
櫻しかいないから?何様のつもり?王様?大王様?
櫻「ふざけないで!今更謝る気?お前の彼女は私だけ!?嘘つき!私以外の女と何回付き合ったと思ってんの!それもなんで今まで黙ってたのよ!いくらでも言う機会はあったでしょ?」
言ってやる。全部
櫻「私とデートする時も毎回遅れたり、私とのデートの前に私以外の女とキスしたり!なんで?どうしてそんなことしたの?しないって言ってたじゃない!二股かけんなって言った奴がどうしてかけんの!」
及「櫻ちゃんだってかけてたじゃん!二股」
櫻「は?いつ」
及「最近もさ、時々男から電話かかってきてたじゃん!」
あの時…
櫻「いとこからです。相談してたんです。夜眠れない、眠りたくても目がさめちゃう…どっかの誰かの所為で夜もまともに眠れなくなったの!そんなのはどうでもいい。及川や岩泉だって知ってたんでしょ?三重も英が浮気してたこと知ってて3年間なにも言わなかったんでしょ?あんた達の前で仮面かぶるのは嫌だから確かめるために今日と言う日を待ち望んでいたのよ!」
岩「櫻、落ち着け」
…落ち着け?
櫻「無理だろ?この状態で落ち着け?今まで黙って私を見てた奴に何も言われたくない」