第7章 大手建築企業第一位の会社の社長
まったく。
プルルルルル
ビクッ
また電話。
櫻「もしもし」
赤「さくら?よかった、さっき電話に出れなくてごめんね。」
京治くんからだ。
ぅぅ。がんばって話さなきゃ。
櫻「へーき。急に電話したいってどうしたの。」
赤「黒尾さんから電話が来て櫻がまた、眠れてないって聞いたから。電話した。」
あんのトサカヘッド!
櫻「…」
赤「ちゃんと寝てんの?」
櫻「寝てるし…」
赤「どのくらい?」
声が低い…怒ってるな
櫻「2時k 赤「うそつくな。本当のことを答えろ。」
30分。」
京治くんからため息が聞こえる。困らせちゃった。
赤「ちゃんと寝ないと。なんで眠れないの?怖いの?彼氏とも寝る癖に」
は?え?なんで知ってるの?
赤「黒尾さんに聞いたよ。」
櫻「そう?怖いんじゃないの。目が覚めちゃう。寝なきゃって思ってるのに。彼氏…国見くん。わかるでしょ?あきらが近くにいても私を抱きしめてくれてる感じじゃなくて。
誰か他の女の人を抱きしめているような感じがして。」
赤「他に女がいるんじゃない?」
…。知ってる。中学のときからあきらが浮気をしてることぐらい。茜でもない、私でもない、他の女の人の匂いがあきらについてる。それをみんな隠してる。
櫻「いるのかな…?私じゃダメなのかな…?なんで?」
どうして。私だけを見てくれないの?英から告白してくれたのに。冷めた?