第5章 声が出ない、声を出さない
櫻side
ね、眠ぃ…
徹先輩、うるさいなぁ。喋らないだけなのに。
あきら、寝るの早いな。さすが。あ、電話…どうしよ…
茜「どうしたの?あ、電話…屋上に行けば?」
キーンコーンカーンコーン
茜「あ、ダッシュ!行ってこい!」
お、おう。まじか。先生には何て言おうかな。
先「おい!南神!どこに行くんだ!」
茜「仕事の電話です。」
あかね、ナイス!
先「終わったら、ちゃんと戻ってこいよ」
櫻「(わかりました!)」
やばいやばい。
ピッ
櫻「もしもし。南神です。…はい、…はい…はい。わかりました。では、今日の夜に行くわ。準備しておいて。」
ふぅ。夜…10時…
急いで帰らなければ。
ガラッ
先「早く席つけー。」