第1章 出会いはいつだって突然に
今度入って来たのは…なんだか、ねっとりした、そんな少年。
「リリー!こんなところにいたのか…って誰…??」
「ああ、セブ、この子はニナ・クロムウェル。ニナ、さっき言った幼馴染みのセブルス・スネイプ」
『はじめまして』
「こちらこそ、はじめまして。リリー、さっき言ったって何?」
さっきから少年ーーセブルスは、訳がわからないという顔。
「いろいろと話してたの、ね、ニナ」
『うん。まさかこんなにすぐ会えるとは』
「さっきまで一緒だったんだけど、ホームの人混みにまぎれちゃって」
「リリーがずんずん行くからだろ…まったく」
さすが幼馴染み、仲が良いんだなあ………羨ましい。
「おかげで変な奴らに絡まれたんだぞ」
「『変な奴ら?」』
「眼鏡と黒髪と傷だらけのやつとチビだった」
『なにそれ、面白そう』
「ニナ、何言ってるんだ。ただただ腹の立つ奴らだったよ…思い出すだけで怒りが」