第2章 突然の報告
………18:00。
…ガチャ………
ぼーっとしていたら玄関の扉が開いた音が聞こえた。
誰か帰ってきた……。
「ただいま~」
ちょーっとゆる~い声が聞こえた。
やっぱり!
『お兄ちゃん!お帰り!』
リビングから頭をひょこっと出すと、お兄ちゃん――双子の兄のカルマがただいま、と言ってくれた。
「ナル~。俺ら双子なんだから上も下もないじゃん?"お兄ちゃん"ってやめない?」
『え~?でもお兄ちゃんだし…名前で呼んだほうがいい?』
「いや~?別にナルがいいならいっか。」
『うんっ!じゃあ、お兄ちゃんで!』
……いつも私のほうが先に帰ってるからなー。
違和感はない…か。
明日、どんな顔するんだろ!
ますます楽しみだよ~!
『ふふっ。』
「何笑ってんだ~……よっ!」
『痛っ!』
明日のことで笑っていたらお兄ちゃんにデコピンされてしまった……
『痛いなー!なんでデコピンするのさー!もー!』
「あはは。ごめんって、だって笑ってるんだもん。お前。」
『だ、だからってー……理不尽な!』
――そのあともいつもと変わらない夜になった。
両親は旅行でいなかったので、電話でE組に変わることを伝えたら、はーい!わかった!とのこと。
あ、もちろんお兄ちゃんのいないところで電話したよ!
……自由過ぎだろ!まぁ、双子の兄妹の名前、漢字一緒だからわかるか。こーゆー人達なんだよなー。
私の両親………ハァ 楽しいけど♪大好きだけど♪
自由過ぎる!
――――明日からどんな日々になるのかな~?