第2章 突然の報告
学秀side
今日もいつもと変わらない1日を過ごすのだと思っていた……
朝に彼女……赤羽業は担任の先生に言われ理事長室に向かって行った。
赤羽以外のクラスの生徒が全員集まったところで、担任の先生はこう言ったーー
「赤羽業は今日からE組に落ちる。」
少し嬉しそうな顔をしていたが、そんなのはどうでもよかった。
問題はーーなぜ"あの"赤羽がE組に落ちるのか、だった。
赤羽業(なる)は僕が入学当時からライバル視している生徒だ。
どんな教科のテストでも満点を取るほどだ。
ライバル視しない訳がない。
どんな事でも上にいなければならない。
そう思っていた。今も思っている。
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結局、赤羽は1限目が始まっても戻ってこなかった。