第1章 夢?いや、現実?
「はぁ…やっと、終わった……」
私は、やっとの思いで布団に倒れる。
私の格好は、
なにも着てない生まれてきた赤ちゃんと同じ姿。
ついさっきまで、
父の相手をさせられていた私はもうクタクタだ。
服を着る気力すら、残っていなかった。
「はぁ…」
そんな私の口からはため息しかでない。
目を閉じ、眠ろうとするものの……
今日のことが…いや、いつものことなんだけれど…そんな日常のことがグルグルと脳内を駆けまわり、なかなか寝付けない。
あぁ…もし、叶うことなら…
こんな生活から抜け出したい。
助けてほしい…。
幸せになりたい。
私は強くそう願い、眠ることにした。
すぐには寝付けなかったが、
目を閉じていると時期に夢の中へと入っていった。