第4章 愛する人に別れを
やがて満足したのか、ティキはアランの首筋から顔をあげると優しくキスをした。
「いれてもいいか……?」
ティキの問にアランは恥ずかしそうに俯くと小さくうなづいた。
ティキはまたアランにキスをすると足をそっと開かせて自分の男根に手を添えた。
蜜口にそっと当てるとそのまま腰を推し進めた。
「んぅ……!あ……!」
ティキがよく濡らしておいたおかげか、あまり痛みはないようだった。
根本まで入れ終わるとティキは深く息をついて、キスをする。
アランもそれを受け入れて、やがてアランの痛みがなくなると腰を動かし始めた。
ティキが突き上げる度にアランの口からは艶のある声が漏れる。
アランの細い指先がティキの背中に周りギュッと抱きしめる。
それに応えるようにティキもアランのことをギュッと抱きしめ、それと同時に腰の動きを早める。
だんだんとアランの声が高くなり、絶頂が近いことを知らせる。
そしてティキが腰を思い切りうちつけた瞬間アランは身体中を震えさせ、中を締め付けた。
ティキもそのままアランの最奥へと欲をすべて吐き出すと、中から欲が漏れてこないように何度か腰を動かした。
疲れ果てたアランはベッドの上でぐったりとしている。
アランのつややかな黒髪はベッドの上で散らばり、しっとりと汗ばんだ体は未だ震えている。
それを見たティキはアランの中で再び熱を取り戻した。
「ティキさん……また……!あ……!」
ティキはぐったりとしたアランを抱き上げると今度は自分の上に座らせしたから突き上げた。
先程よりも深くえぐられるような快感にアランは涙を流しながら喘ぐ。
そして、夜が開けるまで何度も何度も抱かれ、ティキはアランが気を失ってもなお激しく貫き続けた。
しかし、アランはどこか幸せそうな顔でベッドに横たわっていた。