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互換性パラノイア【TOA】【裏】

第65章 【番外編】好きなところ


ジェイドさんは私にまた優しい口付けをする。
優しいけれど、頭が蕩けそうになる、不思議なキス。
「それだけではないのです。
この唇も、肌も、胸も…、下腹部も、私の全てがルルさんを求めるんです。
だから、私はもう、ルルさんしか要りません。」
いつもいつも、私の丁度欲しい言葉をかけてくれる。
また泣きそうになりながら、私はこくこくと小さく頷く。
「いつも、聞いて、ごめんなさい…
本当に、私で良いですか?」
ジェイドさんはくすりとまた笑うと、
「勿論です。」
と言いながら、深い深いキスをしてくる。
「…んぅ!ん、ふ、…んん、ぁ……」
舌先を追われながらゆったりと上顎を撫でられ、それだけで意識が真っ白になりそう。
名残惜しそうに離され、銀色の糸がふつりと切れる。
「離れたがっても離しません。
逃げるなら何度でも捕まえます。」
ぎゅっと、細くて逞しい腕が背中に回って抱き締められる。
「離しませんから…」
耳元でまた繰返し言われる。
私も背中にそっと腕を回して、
「はい…!」
と泣きながら答えた。
「つ、つるつるの胸でも、良いですか?」
「私が大きくしますよ。」
「赤ちゃんできなくても、良いですか?」
「貴女さえいれば他は望みません。」
そうやって、また私の欲しい言葉を言ってくれて、私はこの方に何を与えられるだろうかとぼんやり考えた。
身体を空気すら通れないくらい密着させたくなる。
「このまま、一つになれたらいいのに…」
「そんなこと言われたら、抑えられませんよ…?」
抱き締められたまま、ジェイドさんは器用に中に入ってきた。
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