第64章 【番外編】聖夜祭

それだけで、私は心臓が痛いほど高鳴るし、お腹の奥がきゅんと熱くなる。
「はい…私も、そうなりたいです…。」
きゅっと目を瞑ると、すぐに深い口付けをされる。
激しくて、いつも以上に息継ぎが上手くできない。
送り込まれる舌と唾液が、口の端から次から次へと溢れていく。
「ふぁ、は……」
顎と首をしっかりと固定されて、逃げることを許されない。
ちゅうっと舌を吸われると、ぞくぞくと背筋に何かが流れる。
「…んっ！んぅっ！」
頬の内側と上顎をぬるっと舐められると、私はくぐもった声を上げながら呆気なく果てた。
唇を解放されるとにっこりと微笑まれながら、優しく鎖骨を撫でられる。
「相変わらず、感じやすいですねぇ。」
「は、あっ……ご、ごめんなさい…」
綺麗な指先がまた下へ下りていくと、いつもより優しく胸を触られる。
お風呂での余韻が残っているせいで、やわやわと触られるだけで、身体が痺れそうになる。
先端を摘ままれ、舌先で転がされると、お腹の奥がきゅっと絞まる。
「ああっ、あ…あん…っ」
ちゅっと吸われて優しく噛まれると、思わず背中が反る。
「きゃあっ！」
もう太股まで流れてきてしまっている蜜をぬるぬると掬われ、割れ目に舌を這わされる。
ざらざらの舌が私の芽を優しく包み込むと、それだけで腰が痙攣して、私はまだ空っぽの中を絞めながら達した。
「いやぁあっ！はあっ、うっ…」
びくびくと爪先が揺れる。
「すみません、ルルさん、私ももう…」
そう言うと、ジェイドさんは私の真ん中にそれを宛がい、ひといきで全部を埋め込んできた。
「ぁぁあああっ！！」
感嘆の声が呼吸の途中で出てしまい、私ははあはあと呼吸を整えながら受け入れる。
あまりの気持ちよさに頭がくらくらとする。
「あっ、あっ…！んうっ、あっ、ああん…っ！」
じゅぷ、じゅぷ、と水の音を立てながら打ち付けられて、その度に身体が跳ねてしまう。
「ああっ！！だめぇっ！！も、いっちゃ……っ！！」
「どうぞ。」
耳を下から上へなぞるように舐められると、私はその快感と合わせて果てた。
おかしくなりそうな気持ちよさが全身を襲い、急に怖くなる。
「あああ！だめ、や、んっ！へんになっちゃうぅっ！」
ジェイドさんの首にしっかり腕を回すと、優しく抱き返されて、よしよしとあやすように撫でられる。