第2章 出逢い。
『(今日は新しい漫画が沢山手に入ったなぁ♪)』
月海は、本屋からの帰り道に、そんなことを思いながら歩いていた。
その時。
「きゃあぁぁぁぁぁっ!!」
『っ!?』
一人の少女の叫び声が聞こえた。
『(トラックにひかれちゃう!)』
思うより先に身体が動いていた。
どぉんっっ!!
『ここは…何処……?』
私が居たのは真っ白な空間だった。
右も左も分からない。
でも、誰かに操られるように一つの方向に進んでいった。
『私は、何処に進んでいるの?』
そう呟いた次の瞬間
意識はそこで途切れたのだった。