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ハルとドラコの場合。

第1章 はじまる


空白の時間がしばし流れる。私はドラコから目を離さない。
むくり。あ、ようやく起き上がったみたい。
「ねえ、どうしたの?急に名前で呼べなんて」
『………』
『好きだから』
『ハルのこと、好きだから、ハルにだけは名前で呼ばれたかった』
…………え、うそうそうそそんなまさかかかかでででも本人言ってしるしししししし!!!!
私の脳内パニックなんだけどー!!!!!!!
『ウソじゃ、ないから』
そんな私の気持ちを見透かしたかのように言うドラコ。
「でも…私とドラコって接点ないじゃん、どうして好きになったの?」
いやあ自分で言ってて現実味ないし。
『接点あるだろ。同じ寮だし同じ授業受けてるし』
「そうだけど…」
同じ寮の子なんて、何十といるし、授業だって…。
『何?不満でも?』
「いや、不満じゃないけどさ…なんで私なのかな、って」
『言わせる気?//』
あれ、また顔が赤い。
「うん。気になるし」
『………………だよ…』
「え?なんて?」
『だからっ!!一目惚れだ、つってんだろ!!!!!!』
「う、ウソだ」
『ウソじゃねえ…/////』
また、真っ赤…信じて、いいのか…な…?
「可愛い」
『は?』
「え、あの、その、『ハルはどうなの?』
『好きなのか…?ボクのこと』
きゅん。心臓やられた。本当に可愛い人だ。だから私は笑顔で言ってあげる。
「私も、ドラコのこと好きだよ」
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