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彼は私のものにはならない。
第1章 私にあるもの。
それは高校2年の冬。
雪もそろそろ降ってくるようなとき。
『 なにかあったのね 』
『 大事な人が死んだ。 』
どんなに泣いたんだろう。
頬には泣き跡もついている。
『 大丈夫。 』
私はなぜ、このときこんなことを言ったのだろう
『 私があなたをひとりにしないわ 』
どうして抱きしめて、
抱かれたのだろうか
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