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彼は私のものにはならない。

第2章 思った通り。



「おい、」

「ん?」


「ん」


手を差し出して見せる。


「ん?なに?」


手をもんで、かしら?


「疲れてるの?」

「ちっ…繋がねぇのか」

「………ふふ!繋ぎたい?」


私は急にこんなに幸せな気分になっていいのかしら。

こんなに急に理想を叶えてしまって

誰にも恨まれないかしら。


「仕方なくだ。」

そうやってふっと笑う。

えらそうにしちゃって

でもいいわ。

今日くらい私が負けてあげる。



「ロー、繋ぎましょう。」


「っ、あぁ。」


「それと、…愛してる。」


ずっと言いたかった言葉。


幸せを感じる言葉。



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