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彼は私のものにはならない。
第1章 私にあるもの。
「ー!やっ、ぃ、」
「え?」
いつもの彼の部屋。
女の子なんていないはずの部屋。
私たちが形上でも愛し合っているはずの部屋。
「ろ、ー?」
キィ…
「っ!御子柴さんっ!?!」
私が見た光景は、
それはそれは苦しいもので
愛しいひとが違う子の首に顔を埋めている光景。
「ロー、なにを、してるの?」
私はどんな顔してる?
こうなったら私はどうするんだっけ?
大丈夫なはず、だった?
じゃあこの感情は、
この息の苦しさは?
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