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太陽に焦がれて
第2章 兄貴、信じてたのに
いや、泣いてるじゃないか。
鼻の奥がきぃんとして、涙より先に鼻水が垂れてきて、慌ててティッシュを引っ張り出す。
「あああ、もう」続いて目元へ浮いてきた涙を拭っていると
ふわりと
優しく体を包んだ緑色の柔布。
「□□・・・オタク、こんな所で何メソメソしてるわけ」
ああ、探し人。
今日は人探しが楽な日だなあなどと呑気に考えながら、裏腹に溢れ出る涙を袖口で押さえた。
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