第12章 管理人とドライブ
「海さんの車、相変わらず格好良い」
「こいつ渋いよな!俺も気に入ってんだ!さ、乗れ乗れ!」
「失礼しまーす」
私と海さんは車に乗り込み、海さんが車のエンジンをかけて、いざ出発。
外の景色を見ながら、私は海さんに声をかける。
「海さん」
「ん?なんだ?」
「今日のドライブって目的地とかあったりします?」
「おう!海でもいこうかと思って!」
「…海さんだけに?」
「こーらっ!それは言わない約束だろ!」
そう言って海さんは前を見ながら私に軽くチョップする。
「でも、海さん…どうしてまた海なんですか?」
「前に、《海沿いにあるおいしいお店巡り》ってのがテーマのロケに行ったんだけどさ」
「ほほう」
「そこで超うまい浜焼きの店に行ったんだ!だからそこにこはね連れてってやろうと思って」
な、
なんだって…!!
浜焼き…だと…!?
「ま…まじですか海さん…!!神ですかあなたは…!!」
「ははっ!神は言いすぎだろ!今日は平日だから人も少ないし、俺も一応変装するからめいっぱい楽しもうな」
「海さん…!あなたに着いてきて良かった…!」
その後、海についてからは本当に人が全然居なくて、海さんと砂浜でビーチバレーしたり、キャッキャウフフとかじゃないガチの鬼ごっこしたりと、とにかく動き回った。
そしてその後に食べた浜焼きがもう美味しくて美味しくて…
浜焼きを食べてからも、また砂浜でひたすら遊んで…結局寮についた頃にはどっぷりと暗くなっていたのだった。
最初は眠くて死にそうだったけど、なんだかんだ言って本当に来てよかった。
海さん、本当にありがとうございました!