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【ツキウタ。】ツキノ寮の管理人

第12章 管理人とドライブ




「こはねー!」



ある休みの日の朝、海さんが私の部屋にやってきた。



コンコンとドアをノックしながら私に声をかける。




「………ん……」




だが、私はまだ夢の中。



私は休みの日は昼前まで寝るのが基本なので、朝である今は当然ながら絶賛爆睡中だ。




「あれ?寝てんのか……おっ、鍵空いてる。不用心だぞー!」



そう言って海さんは私の部屋へ入ってきて…




「こはね、起きろ~っ!!」




私の掛け布団を引っぺがした。



急に掛け布団が無くなったので、私は驚いて目が覚める。




「うえっ!!?か…海さん!?なんで私の部屋に…」




「おはようこはね!部屋のカギ空いてたぞ!いくら警備員さんが24時間体制でも、お前の部屋はエントランスと繋がってんだからちゃんとカギ閉めろよ!」




不法侵入者がカギをちゃんと閉めろとはこれいかに…



わたしは眠たい目を擦りながらもそんな事を考える。





「海さん…何の用ですか…こんな朝早くに…」




「いやー俺今日仕事休みだからさ、こはねとドライブでも行こうと思って!」



「…はあ。ドライブですか…」



「最近忙しくて車運転出来てないからさ!」



「おひとりでどうぞ…お休みなさい」




海さんにそう言って私は掛け布団の無いベッドにまた横になる。



目を閉じていると、また夢の世界へ誘われかけていた時…


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