第9章 管理人の災難な夜
仕事も終わり、夜の22時になった。
今日は確か…駆がお笑い番組のDVDを返しに来るって言ってたんだけど、仕事が長引いてるのか、なかなか連絡がこない。
今日はもう来れない感じかなあと思いながらテレビを見ていると、携帯が震える。
メールを開くと、噂をすればなんとやら。
駆からだった。
『こはねさん!
すみません、いま寮につきました(´;ω;`) こはねさんが迷惑で無ければ、
今からDVD持っていこうかなと思っているのですが…(>_<)』
おお、今着いたのか。
とりあえず返事返事…
『お疲れー!
全然迷惑じゃないよ!
駆が疲れてなければおいで!』
…送信、と。
すると、ものの数秒でまた携帯が振動する。
『了解です(*`・ω・)ゞ
じゃあ今から行きますので
待ってて下さいね~(((o(*゚▽゚*)o)))』
いや、返信早すぎてびびったわ。
こんなに顔文字とか使ってんのにすげえな。ギャルかよ駆。
駆のメールはいっつも顔文字とか絵文字とかふんだんに使っててなんだか可愛い。
それに比べて私のメールは!マークのみ…
昔はよく、陽に「お前メール無愛想すぎ!」って文句垂れらてたよな…
結局直さずに今に至るけど。
もう陽も慣れたのか何も言ってこなくなったしね。
まあ、好きな人でも出来たらその人には絵文字を使うことにしよう。