第3章 管理人は乙女の戦場へ
ぶちっ
そして、私の中の何かがブチ切れ、くるっと2人の方を向く。
2人の向こうには海さんと、私の一つ年上の春さんこと弥生春さんがいた。
4人で飲みに行ってたのか…
まあそんな事は関係ない。
「新に陽」
「「ん?」」
まだにやついてる2人に私は声をかける。
そして…
「歯ぁくいしばれやコラァアアア!!!」
「いでっ!!!」
「ちょっ、こはねタンマッ…いってええええええええええ!!」
1人ずつ、それはもう丁寧にえげつない頭突きをかましてやった。
「「すいませんでした」」
そんな私の姿をみた春さんと海さんの年長組が、声を揃えて頭をさげる。
「いえ、海さんはあの時止めてくれてたし、春さんなんて静かにしててくれてたじゃないですか。なのでお2人は大丈夫です」
「いやでも…プライベートを邪魔してしまったのは俺達だから…こはねちゃん本当にごめんね」
「春さん、そのお気持ちだけでありがたいです」
「でもっ…」
「…ただ、私の貴重な出会いを踏みにじったこの恨みは新と陽に償ってもらいますのでそれだけはお2人にご了承お願いしますね」
「「…はい」」
後日、
私は新と陽に高級スイーツをこれでもかと言うほどお取り寄せさせて、毎日のスイーツ三昧の日々を送ったのでした。